みなさん。こんにちは。マエ☆コウです!
素晴らしい本に出会いました。
それがこちら!
今人舎の『暗号学』です!
暗号について学ぶなら
青木薫が翻訳した『暗号解読』が鉄板書なのですが
- 作者: サイモンシン,Simon Singh,青木薫
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2007/06/28
- メディア: 文庫
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今人舎の『暗号学』も『暗号解読』に匹敵する本になってます。
なので
この記事では『暗号学』の素晴らしさに対して
説明していきます。
- 88Pに凝縮された暗号学のエッセンス!
- 88Pなので最後まで読み切れるのが良い
- 児童書なのでイラストがたくさん!
- 『暗号学』に載っている暗号をちょこっと紹介
- 点字、手話も暗号なのか?!
- 『暗号学』の装丁に暗号の歴史を感じる
- 終わりに
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88Pに凝縮された暗号学のエッセンス!
今人舎の『暗号学』はたった88Pしかありません。
本の厚さとしてはこれくらい!
「これだけ薄いと内容も薄っぺらいんじゃないの?」
とぼくも思っていました。
しかし!
実際に読み始めると『暗号学』のエッセンス
例えば
暗号の種類、暗号の世界史、暗号の解き方
そして
暗号の作り方まで詳細かつ分かりやすく解説されてました。
特に暗号の種類については
なんとギャル文字まで解説されてます。
懐かしのギャル文字
ちょぅ高маゑ
スキュタレーという暗号化器具からギャル文字まで幅広く扱っている本は
稀です。
スキュタレー 意味不明なアルファベットの羅列が書かれただけの布テープじゃないかって?これをこうやって棒に巻き付けるとホラこの通り文章が出てくるのだよ…という方式の暗号機。棒という機械を使った暗号としては最古の紀元前5世紀ごろの発明 pic.twitter.com/odzAATWHWs
— 偏見で語る兵器bot (@heikihenken) 2016年11月7日
88Pなので最後まで読み切れるのが良い
さきほど紹介した青木薫さんの『暗号解読』は
上下合わせて700ページ近くあります。
読書好きの人でも、なかなか挫折レベルが高い。
その分1つ1つの内容がとっても詳しいですがね。
正直に言うと、
体系的に暗号学を学びたい!という人以外には情報過多です。
どのみち、挫折するのが目に見えてますね笑
挫折するぐらいなら、読み切れる暗号学の本を手にしたい!
今人舎の『暗号学』ならそれができる!
『暗号解読』よりも『暗号学』の方が読了後の達成感がありますね。
児童書なのでイラストがたくさん!
ぼくが良い本だと思う基準にイラストや図がたくさん使われているか?
という点があります。
児童書なので当たり前ですが、
『暗号学』はイラストがほぼすべてのページにあります。
暗号文を作るための暗号器具がたくさんできてきます。
一番素直なsigilium dei aemethの解釈は暗号盤だよねhttps://t.co/FDuzGRJp2J
— JAGD (@JAGD_owner) 2015年6月20日
それ1つ1つを文字だけで説明されても・・・・・ですよね?
実物が本に載っているので読書ストレスがかかりません。
『暗号学』に載っている暗号をちょこっと紹介
暗号をはじめて勉強する人にとって
「昔の暗号ってどんなのあるの?」
って感じだと思うので、いくつか紹介します!
超有名なカエサル暗号!
古代ローマのカエサルは文字をある数だけずらすという方法で暗号化した。この暗号化の方法をカエサルが考案したかどうかは不明だが、カエサルがつかったことはまちがいない。
簡単な暗号ですよね。
例えば、こんな感じです。
平文:CAN YOU READ THIS?
(平文:送信者が送るもとの文)
暗号文:XVI TJP MZVY OCDN?
AがVになっているので
左に5文字ずらしました。
たった5文字ずらすという簡単な方法でも一気に暗号文らしくなりましたね!
このように文字をずらすして平文を暗号文に変えるのを
カエサル暗号文と言います。
解読困難?ポリュビオス暗号
ポリュビオスは人名。古代ローマ時代のギリシャの歴史家、政治家で軍人。彼は暗号にくわしくて、文字を数字変換する「座標式暗号」を発明した。これが暗号史上「世紀の大発見」といわれる「ポリュビオス暗号」だ、
ポリュビオス暗号で暗号化された文を解読するのは
むちゃくちゃ難しいそうです。
ポリュビオス暗号は5×5マスのマス目にアルファベットを1文字づつ入れていきます。
その座標に該当する数字でアルファベットを表記します。
24 11 14 45 34 54 25 34 12 24
— うに (@oneday0715) 2014年7月26日
ポリュビオス暗号表で
IADUOYKOBI
反対から読んで異母兄弟 pic.twitter.com/3XolUaha7f
だから、aは11と表現。
appleだったら、1135353115となります。
単純!?!
すごく単純です。
しかし、
アルファベットを数字に変えたということが暗号史上ではとても画期的なこと
だったんです。
いまは正直に左上からaを埋めていきましたが、
これがランダムに埋めるようにしたら、
さらに難しい・・・・・。
東大王決定戦クイズでも出題された字変四八の奥義(じへんしじゅうはちのおうぎ)
東大生のTOP層は暗号も解読できちゃんですね。
これは戦国時代の有名な武将上杉謙信が使っていた暗号の作り方です。
これは、いろは48文字を7×7のマス目に書きいれて、1つの文字を行と列の数字で表すといった「座標式暗号」で、ポリュビオス暗号と同じ原理だと考えられる。
画像で言うとこんな感じ!
上杉暗号 pic.twitter.com/xi5QJBtYQO
— のどか (@nodoka_study121) 2016年11月11日
これ、東大生王を決める番組で出題されてました。
その場で暗号が出題されて解読してくださいって問題でした。
東大生3人が解いて2人が正解。
1人はそもそも、字変四八の奥義を知っていて余裕の正解。
もう1人は字変四八の奥義を知らなかったけど、その場で解読。
どういうこっちゃねん。
点字、手話も暗号なのか?!
実は『暗号学』の最後には、点字と手話の紹介も載っています。
『暗号学』を書いた稲葉茂勝さんも点字と手話を暗号として紹介するかどうかを悩んでいたそうです。
わたしは本書を書くにあたり、点字と手話についてふれるかどうか、すごく悩みました。その理由が、手話をつかっていらっしゃる方から「普段手話をつかう人間としてやり場のない憤りを感じる」といわれたことであることは、くりかえすまでもありません。
う〜ん。
点字や手話は障害者のひとのためのコミュニケーション言語という意見は確かにわかります。
ただ、点字や手話を知らないひとにとっては暗号に見えますよね。
暗号=マイナスイメージを持っているとこんな意見になるんでしょう。
みなさんはどうですかね?
ぼくは点字や手話を暗号という側面で紹介しても良いと考えてます。
『暗号学』の装丁に暗号の歴史を感じる
最後に装丁をみていきましょう。
かっこよくないですか?!
なんだか、暗号の歴史が垣間見えますね。
背景は数学っぽい図形から羅針盤
さらには101011などの2進数。
中心の暗号学という文字はデジタル文字で表現されています。
ここのデジタル文字がぼくは評価してます!
ここをデジタル文字にすることで、暗号がデータ化されていることが
伝わってきますね!
終わりに
暗号について知りたくなったら
『暗号学』は読むべきですね!
特に暗号をはじめて学ぶ人には本当にとっつきやすい本にになっています。
この本を読んだあとに、青木薫の『暗号解読』を読むって順序が良いですかね。
以上、マエ☆コウでした。
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