更新日:2017/10/17
みなさん、こんにちは。マエコウ(@ibn_shahr)です。
ぼくが2017年に出会った本の中で、これは面白い!と思った本をここに蓄積していきます。2017年12月31日には素晴らしいまとめ記事になっていると思いますので、ぜひ読んでみてください。
2017年1月に買って読んでよかった本!
1.ゲーム機の歴史にうってつけ!『家庭用ゲーム機興亡史』
まずは『家庭用ゲーム機興亡史』です。今となっては、スマートフォンゲームが主流となっていますが、ぼくが子どものころはスーパーファミコンから任天堂64そしてゲームボーイなどスマホゲームではなくTVゲームが主流でした。
主流というよりゲームといったらそれしかなかった。そんな昔のTVゲームがどうった歴史を辿ってきたのか?知れる良い1冊。
ファミコンで隆盛を誇った巨人・任天堂がなぜソニーに敗れたのか?開発・販売・広報といった多角面からゲーム機、メーカーの戦略を俯瞰する一冊!30余年に及ぶゲーム業界栄枯盛衰の歴史を読む。
- 薄くて読みやすい上、ゲーム機(ハード)の網羅性もバッチリな点
- 装丁がドット絵で目立って面白い点!
- ゲーム機だけの歴史を扱った珍しい本
『家庭用ゲーム機興亡史』と合わせて、ゲーム史を勉強するのにオススメの本を記事で紹介してますので、こちらにもアクセスしてみてください。
2.仕事の生産性向上!『自分の時間を取り戻そう』
ちきりんさんの最新刊『自分の時間を取り戻そう』を読むと生産性を意識しますよ。
自分の時間を取り戻すにはどうすればいいのか?その答えは、1つ。自らの生産性を上げ続けること。
生産性を上げることで仕事を早く切り上げ、自分の時間を確保する。サラリーマンであればまずこの状況を作り出すことが最優先。
自分の時間を取り戻そう―――ゆとりも成功も手に入れられるたった1つの考え方
- 作者: ちきりん
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2016/11/25
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログ (4件) を見る
残業ばかりで限界の管理職、家庭と仕事の両立に悩む母親、働きづめのフリーランス、会社が伸び悩んできた起業家。正樹、ケイコ、陽子、勇二―多忙で余裕のない4人の物語から浮かび上がる「日本で働く人たちの問題点」とは?そして今、世界中で進みつつある「大きな変化」とは?2つの視点から明らかになる、1つの重要な概念と方法論。超人気“社会派ブロガー”が「現代を生きぬくための根幹の能力」を解説する、シリーズ第3弾!
- なんといっても、本書を読むと生産性を意識するようになること
- 相変わらずのちきりん節にうなる
- いつものように、わかりやすい優しい日本語なのに、ファクトがしっかりとしている点
3.え?STEAMも知らないの?『AI時代の人生戦略』
成毛眞さんの最新刊!『AI時代の人生戦略』。テーマはSTEAMですよ?
STEAMとは現在欧米で注目されている教育分野のこと。
サイエンス、テクノロジー、エンジニアリング、アート、マスマティクスの頭文字を取ったものです。これから近い将来に革新が起きる分野とも言われているため、この5つ分野をまず押さえることが大事!というのが本書の主張。
もちろん、いきなり理系の話についていけないひとがほとんどですよね?そういうひとのためにも、どうやれば理系の知識をインプットできるのか?も解説されています。
AI時代の人生戦略 「STEAM」が最強の武器である (SB新書)
- 作者: 成毛眞
- 出版社/メーカー: SBクリエイティブ
- 発売日: 2017/01/05
- メディア: Kindle版
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キーワードはSTEM(STEAM)。
欧米で注目されており、オバマ大統領の肝いりで将来に向け教育を強化している分野だ。
STEMとは「サイエンス(科学)」「テクノロジー(技術)」「エンジニアリング(工学)」「マスマティクス(数学)」の頭文字。
(これに「アート(芸術)」の頭文字を加えたのがSTEAM) 日本ではまだ馴染みが薄いかもしれないが、
「これからはSTEM以外に勉強する意味はない」と言い放つ識者さえいるほど重要な教育分野なのだ。
本書ではこのSTEM(STEAM)に、
フェイスブックのマーク・ザッカ―バーグやテスラ・モーターズのイーロン・マスク、
アップルの故スティーブ・ジョブズなど先進的な起業家が発想を得た「SF小説」をプラスして、
これらを学んでおくことの意義、具体的に何を読めばよいのかまで指南する。
- STEAMという日本教育ではまだ重視されていない観点から、何をこれからぼくたちが学んでいくべきかを提示していくれる
- STEAMを学ぶにあたり、効率的なインプット方法が知れる
- 最新のサイエンス世界動向が知れる
成毛眞さんの本を、ぼくはほとんど読んでいますがその中でもかなりオススメの1冊となっています。感想も書いてあるので、ぜひアクセスしてみてください。
4.意外な名著?!『沖縄美ら海水族館が日本一になった理由』
沖縄県に旅行にいったら、まず訪れるであろう美ら海水族館。
そこの館長が書いた至極の1冊!実は名著だとぼくは思っています。
水族館ってデート場所として利用したり、沖縄を代表するように観光地にもなってますよね。なのに、水族館のことをあまりに知らなすぎる。
魚たちがどうやって管理されているのか?とか水族館の経営状況とか。まさに目からウロコの1冊。
動物園・水族館の入場者数でトップを走り続けてきた上野動物園を抜いて、「沖縄美ら海水族館」が初めて日本一の座についたのは2008年のことだった。この年の入場者数は、上野動物園の290万人に対し、沖縄美ら海水族館は310万人を数えた。新たな展示手法が大きな話題となった北海道の旭山動物園は280万人だった。沖縄美ら海水族館には、「世界一」と「世界初」が数多く揃っている。ひとことで言えば、これが高い“誘客力”に結び付いたといえるだろう。とはいえ、「世界一」や「世界初」を実現するのは簡単ではない。そのあたりを、詳しくお話ししていこう。
- 水族館と動物園の比較論がとても面白く、新たな刺激がある!
- 美ら海水族館が日本一になった理由をコンパクトにまとめて書かれている
- 沖縄美ら海水族館を訪れてみたくなる
ぼくはすでに1回美ら海水族館を訪れたことがあるのですが、本書を読んだ上で、いつかもう1度行ってみたいですね。
こちらも、簡単に記事にして感想を書いてますので参考にしてください。
5.納得の直木賞!『蜜蜂と遠雷』
1月に直木賞の発表がありました。もう納得の受賞でしたね。ノミネート作品をぼくは全て読みましたが、圧倒的に面白かったのが『蜜蜂と遠雷』。
読んだひとが口をそろえて、本から音が聴こえてくる。といいます。
実際に、恩多陸さんも文字から音をだす!ことをテーマに小説を書き続けてきたそうです。そんな恩多陸さんの願いがつまった1冊。そりゃこれぐらい面白くなるわけだ。
3年ごとに開催される芳ヶ江国際ピアノコンクール。「ここを制した者は世界最高峰のS国際ピアノコンクールで優勝する」ジンクスがあり近年、覇者である新たな才能の出現は音楽界の事件となっていた。養蜂家の父とともに各地を転々とし自宅にピアノを持たない少年・風間塵15歳。かつて天才少女として国内外のジュニアコンクールを制覇しCDデビューもしながら13歳のときの母の突然の死去以来、長らくピアノが弾けなかった栄伝亜夜20歳。音大出身だが今は楽器店勤務のサラリーマンでコンクール年齢制限ギリギリの高島明石28歳。完璧な演奏技術と音楽性で優勝候補と目される名門ジュリアード音楽院のマサル・C・レヴィ=アナトール19歳。彼ら以外にも数多の天才たちが繰り広げる競争という名の自らとの闘い。第1次から3次予選そして本選を勝ち抜き優勝するのは誰なのか?
- 文字を読んでいるのにコンサートを聞いてるかのよな表現力
- コンサートにすぐにでも行きたくなる
- 天才たちの熱いバトルに手に汗握る
この作品に関しては、もう読んでください!きっとその面白さに驚愕するはず。
6.フィボナッチ数列を絵本で『フィボナッチ』
絵本だからと侮るなかれ。フィボナッチ数列がなぜ素晴らしいのかが、数ページの絵本でわかる。
フィボナッチ数列と聴くだけで「うわ・・・数学かよ」ってなるのはもったいない!
フィボナッチの絵本を読めば、ちょっとは数学と友達に慣れるはず。
- 作者: ジョセフダグニーズ,ジョンオブライエン,Joseph D’Agnese,John O’Brien,渋谷弘子
- 出版社/メーカー: さえら書房
- 発売日: 2010/09
- メディア: ハードカバー
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1、1、2、3、5、8、13、21、…。この数のならびは、13世紀、イタリアの数学者レオナルド・フィボナッチが世に広めた数列で、「フィボナッチ数列」と呼ばれています。この数列は、いったいどういう数のならびなのでしょう?この数列の数は、花びらの数や葉っぱの生えかた、植物のつるの”うずまき”などにあらわれます。それは偶然ではなく、数が自然に愛されている証でもありました。
- フィボナッチ数列が何かを知れる
- フィボナッチ数を意識して物事を観察できるようになる
こちら、BOOKANDBED TOKYOで出会った本です。
7. 本屋は何をすべきなのか?を考える『まちの本屋』
期待値をはるかに超えてきたのが、こちらの『まちの本屋』
Amazonやネットショップが当たり前になった時代に町の本屋ができることは何か?
本屋が生き残るにはどうすればいいのか?
本屋が直面する課題を解決するためのヒントがこの本にはつまっていると思います。
ネット書店の台頭、市場の縮小、「書店空白地域」の急増──。
この時代における、リアルな本屋の存在価値とは?
「まちの本屋」の活路はどこにあるのか?
新たな本屋の息吹が聴こえる。
注目の書店員、初の著書!
- 本屋がこれからどのように生き残っていくかがわかる
- これから本屋を作りたいひとにオススメできる
- まちの本屋が地域にどのような貢献ができるのかがわかる
2017年2月に買って読んでよかった本
1.味覚とは何なのか?『おいしさの人類史』
読了後の自分の感想のツイートをさかのぼったら、こんなこと書いてました。
【おいしさの人類史:人類初のひと噛みから「うまみ革命」まで/ジョン マッケイド】なかなか面白い。料理と科学のいい塩梅。特に面白いのは苦味、辛味の章。旨味は料理学っぽく、甘みは既知な情報が多い。 →https://t.co/jJMvUANZ5g #bookmeter
— マエコウ (@ibn_shahr) 2017年2月2日
人類は「おいしい!」を獲得することで進化した。23種類の「苦み」、「まずい」をめぐるダーウィンの研究、「甘み」の快楽、そして分子ガストロノミー…味わっているのにもかかわらず知らなかった、“味覚”5億年の壮大な歴史。
- 分子ガストロノミーという最先端の科学分野の概要をおさえることができる
- 何気なく感じている苦味や甘味や辛味について考えるチャンス!
2. 日本文学を10ページで網羅的に!『有名すぎる文学作品をだいたい10ページくらいの漫画で読む。』
Book and Bed Tokyoで酒に酔いながら読んでいい思い出となった本。
日本文学に対して少し抵抗がありましたが、『有名すぎる文学作品をだいたい10ページくらいの漫画で読む。』を読んで、概要だけでも頭にいれることができました!漫画ってところが良いですね!
有名すぎる文学作品をだいたい10ページくらいの漫画で読む。 (torch comics)
- 作者: ドリヤス工場
- 出版社/メーカー: リイド社
- 発売日: 2015/09/11
- メディア: コミック
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- 漫画だからお硬い日本文学すらっと頭に入る
- 1冊に入っている文学作品が豊富!
- これであなたも日本文学マスター!
3.橘玲さんの最新小説『ダブルマリッジ』
これは本当に面白い小説です。橘玲さんが書いている時点ですでに当たり確定なんです!
【ダブルマリッジ The Double Marriage/橘 玲】橘玲さんが書いた小説。半ノンフィクション。親日系フィリピン人とダブルマリッジを扱うのはさすが。橘玲さんらしい表立って出ない社会問題をバ... →https://t.co/5ngomTv5Tc #bookmeter
— マエコウ (@ibn_shahr) 2017年2月5日
大手商社のエリート社員、桂木憲一は、妻、大学生の娘と幸せな家庭を築いていた。が、パスポート更新のために、戸籍謄本を取り寄せたことから、生活が暗転しはじめる。なんと、最新の謄本には、「婚姻」欄に、妻の里美と並んで、マリア・ロペスというフィリピン人女性の名が書かれていたのだ。
実は憲一は20年ほど前、マニラ赴任中に、このマリアと結婚式を挙げながら、一人で帰国したままになっていたのだった。役所に確認すると、そのマリアから、フィリピンの婚姻証明書が送られてきたため、憲一の戸籍に名前が入ったのだという。しかし、日本では重婚は認められていないはずではないか?
役所に問い合わせると、「刑法には重婚罪がありますが、民法上は、当事者からの請求がないかぎり、行政が重婚を解消する手続きは、定められていないのです」という意外な答えが返ってきた(警察が刑事罰として動くことも事実上ない)。
さらに数日後、憲一の自宅に、一通の封書が届く。中を確認した妻は悲鳴をあげた。
送られてきたのは新たな戸籍謄本で、そこには「長男」として「ケン」という名が書かれていた。
それにしてもマリアはなぜ、今になってこのような行動に出たのか――。
事実に基づく驚天動地のストーリー。
- 橘玲さんの最新小説でハズレ無し!
- 親日系のフィリピン人を扱う希少なテーマ設定
- 半ノンフィクションなので、自分の知らない世界を感じとることができる
4.最高に面白い科学革命『世界を作った6つの革命の物語』
2月に読んだ本で1番印象に残っていたのが、こちらの『世界を作った6つの革命の物語』
当ブログにも投稿された記事でも、おすすめ度高いです!
リビア砂漠で旅人がガラスにつまずかなければ、
インターネットはなかったかもしれない。
ガリレオが教会の祭壇にみとれなければ、
正確な時間は生まれなかったかもしれない。
ネアンデルタール人が洞窟の音響効果に気づかなければ、
ジミヘンの音楽は生まれなかったかもしれない。「ガラス」「冷たさ」「音」「清潔」「時間」「光」――。
これら6つの大発明に寄与したのは、
ガリレオやエジソンといった偉人だけではない。むしろ、名もなき市井の人びとが、
目の前にある問題に懸命に取り組むなかで
予想外に生み出されてきたのだ。先人たちにとっての「ぜいたく品」が、
現代を生きるわれわれにとって「あたりまえのもの」になるまで、
どのような苦労があり、どんな奇跡が起きたのか――。
本書は、まったく新しい発明を切り口にした、
まったく新しい世界史の物語である。
- 6つの革命どれも最高に面白いストーリー
- 科学と歴史の神秘さを感じることができる
- 問答無用で読むべし!
5.大学のゼミの授業を思い出す『なぜ今、私たちは未来をこれほど不安に感じるのか?』
これはぼくがお世話になっているひとからの推薦本。実際読んでみると、まぁ面白いこと笑
ぼくたち若者がどこか心のそこで感じている将来への不安を1つ1つの事例をもとに分析いしている本です。
増補版 なぜ今、私たちは未来をこれほど不安に感じるのか?―――日本人が知らない本当の世界経済の授業
- 作者: 松村嘉浩
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2016/04/22
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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【増補版 なぜ今、私たちは未来をこれほど不安に感じるのか?―――日本人が知らない本当の世界経済の授業/松村 嘉浩】不安に感じる要素をあげながらそこから派生的に話が飛ぶ感じがまさにゼミの授業ぽい。 →https://t.co/AgIDK1iGuM #bookmeter
— マエコウ (@ibn_shahr) 2017年2月15日
- まるで大学のゼミを受けているような講義本!
- 各章それぞれ刺激的なトピックばかり
- 私達の不安の正体が明らかに!
2017年3月に買って読んでよかった本
1.『日本3.0 2020年の人生戦略』
NewsPicks編集長の佐々木さんが書いた本になります。NewsPicksといえば、もはや国内で1、2位を争うキュレーションニュースアプリ。
NewsPicks運営で溜まっていったある種のニュースビッグデータのようなものを背景として、2020年まで日本そして世界で起きることの予測とわたしたちが取るべき事細かな戦略が本書には書かれています。
特に刺激的なのは、日本だけでなく世界がどのように2020年に向けて進化していくのか?高校生でも理解できるほどのわかりやすさで、書かれている点ですね。
ガラガラポン革命のキーワードは「移動」と「下克上」だ。2020年の東京オリンピックは団塊世代の卒業式となる。その後は、リスクを恐れず、挑戦する30代にチャンスが来る。大きな成功を掴むのは、デジタルとアナログ、世界と日本、地方と東京、大企業とスタートアップといった境界線を超えていける人間だ。
- NewsPicksに蓄積されたデータに裏打ちされる2020年の世界動向予想!
- 高校生でも理解できるほどのわかりやすさ!
- これからぼくたちが取るべき人生戦略のイメージをつけれる
2.自分の体を分析してみよう『あなたの体は9割が細菌』
本書は、かなり分厚く専門的な内容がかなり多かったので、生物初心者のぼくは気になるトピックだけを読む方針でいきました。
本書の中で気になったのは、体内の腸内細菌バランスが人間の体調のほとんどを占めていること。もう1点は、いまだ研究中の抗生物質と肥満の関係という面白いトピック。
【あなたの体は9割が細菌: 微生物の生態系が崩れはじめた/アランナ コリン】気になるトピックだけ読みました。ふと思うと、正露丸大量摂取からの浣腸下剤で僕の腸内細菌バランスは崩れたと思う。それから、ずっ... →https://t.co/aMaEukIYFv #bookmeter
— マエコウ (@ibn_shahr) 2017年3月2日
肥満も、アレルギーも、うつ病も、微生物の問題だった!ヒトの腸内には100兆個もの微生物がいる!最新の「ヒトマイクロバイオーム・プロジェクト」の成果を踏まえて警鐘を鳴らす、世界19カ国で刊行のベストセラー!
- 腸内細菌の決定版は本書!
- 自分の体がどうなっているかを考えながら読むといい
- 最新の腸内細菌研究結果を一気にインプットできる
3.東大と京大どっちが良問?『東大VS京大 入試文芸頂上決戦』
むっちゃ珍しい内容なのが、この『東大VS京大 入試文芸頂上決戦』です。
一般書でありながら、東大と京大の現代文試験問題の歴史と問題の質を分析してるんですね。
戦後教育がはじまった年から2016年春までの、東大と京大の国語入試問題。どんな文芸作品が選ばれるのか?大学のカラーは出るのか?どちらの問題がおもしろいか?国語と世相の関係をさぐる文芸エッセイ。
歴史関係であれば、入試問題からみる世界史とかいう本があるようによくみます。
ただ、現代文って・・・・。全くみない。というか、この本以外に取り上げているものはないかと思います。
それぐらい珍書!
- たぶん東大と京大の現代文を取り上げた初の一般書
- 京大より東大の現代文のほうが実はシンプル
- 受験現代文を思い出す。
4.世界の歴史を広く深くへ『人類の歴史を変えた8つのできごとⅡ』
本書であつかうテーマは民主主義、報道機関、産業革命、原子爆弾と4つです。
人類の歴史を変えた8つのできごとII――民主主義・報道機関・産業革命・原子爆弾編 (岩波ジュニア新書)
- 作者: 眞淳平
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2012/05/23
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世界史受験をしたことがあるひとならわかるかとおもいますが、例えば報道機関についての歴史を深くほったりしませんよね?
第2巻では、人類の歴史に大きな影響を及ぼした、4つのテーマに焦点を当て、その成立から現代に至るまでの過程、社会に与えた影響や意義について、さまざまな角度から解説し、わかりやすく論じる。
どの国の歴史も広く浅く学ぶため、例えばフランスの共和制について深く学ぶことはないです。
なので、こういった世界史系の本をよむことで広く浅くから広く深く歴史の知識をつけることができますよ。
あ、岩波ジュニア文庫って書いてありますが、全然ジュニアレベルじゃないです笑
- ジュニアレベルを超えた深い世界の歴史
- 気になるトピックが1つでもあれば買い!
2017年4月に買って読んでよかった本
1.ホリエモン教育を語る!『すべての教育は「洗脳」である』
すべての教育は「洗脳」である 21世紀の脱・学校論 (光文社新書)
- 作者: 堀江貴文
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2017/03/16
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ホリエモンがここ数年ずっと言っているのは、「自分のやりたいことを極めろ」、「飽きたらすぐに次のことにハマれ」、「とにかく行動だ!」この3つに集約されるかと思います。
しかし、あえて日本人といいますが日本人は上の3つを行うことが大の苦手です。
それはなぜか?
それは長年の学校教育によるものではないか?そういう仮説がホリエモンの中にはあります。
みんなと同じことをやる子が評価される。そんな時代は終わった。
教育に洗脳はされてはいけない。そう訴えているのが本書です。
- とにかく行動を起こせば何かが起きる!
- 日本教育では、みんなが同じが評価される
- 教育のアップデートが必要
2.革命的なマンガ『インベスターZ』全巻
4月までインベスターZを読んだことがなかったのですが、Twitter上でのFaceBook上でもストーリーが面白いだけでなく投資の知識がつく!ということで、Kindleで大人買いしました。
それがもう当たりで当たりで!買って数日のうちに全巻読み終わってしまいました。
次巻が最終巻らしいので、これを気に全巻セットを買ってみては?
- 2017年10月で最終巻!
- マンガで投資が学べる最高峰のマンガ!
- ドラゴン桜を書いた三田紀房さんの代表作!
3.なぜ自炊飯はうまいのか?『コスパ飯』
みなさんは、外食は好きですか?
ぼくは外食が大好きです。美味しいものが食べると言われれば、遠くても足を運びたくなるほど美味いものには目がないです。
ただ、外食でどんな美味いものを食べても自分で作った料理にはかなわない。
自分で作った料理ってむっちゃ美味しくないですか?笑
ずっとむかしから、なぜんだろうかと思っていましたが、『コスパ飯』という本に答えたが書いてありましたね。
- なぜ、自炊はうまいのか?その答えが本書に
- 外食のレベルを自炊で再現する方法がある!
- 調味料にはこだわろう!
4.もう爆笑作家『鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ』
きました、川上和人さんの最新刊。
抱腹絶倒の文体で、鳥類学を語る新進気鋭の作家さんです。ぼくは熱狂的なファンで、彼の作品はすべて読んでいます。
そんな彼の最新刊が本書です。
鳥類学者ってどんなことを仕事をしているのか?から始まり、彼がこれまでどんば場所にいって鳥類を研究してきたのか?その実体験が書かれています。まさに、ノンフィクション!
その実体験が面白すぎて本を読んでいて、こんなに笑うことはなかなかありません。
ギャク本ならまだしも、鳥類学者が書いた本でこれほど笑うとは・・・・・
- 日本で最も面白い鳥類学者が書いた本
- 抱腹絶倒間違いなしの1冊
- 鳥に興味がなくても読んで損はない1冊
5.仮想国アラルスタンで政府を立ち上げた女性の将来は?『あとは野となれ大和撫子』
物語の設定として仮想国アラルスタンというのが存在。そのアラルスタンの出来事を軸に強い政府を立ち上げる強い少女の姿を描いてるのが本書です。
もし後宮の若き女性たちが、紛争地域の小国の舵取りをしたら
中央アジアの小国で政変が勃発した。大統領は暗殺され、議員は逃走、省庁は機能不全。このままでは周辺の国に侵攻されるか、無法地帯としてテロリストの温床になってしまう。
そこで、後宮(ハレム)の若き女性たちが立ち上がった。自分たちで国家をやろう、と。
しかし臨時政権を立ち上げたはいいが、国内には反政府武装勢力や環境問題、国外には資源を狙う周辺諸国とまさに内憂外患。果たして彼女たちに国家の舵取りができるのか?
ストーリーとしてもじゅうぶん楽しめるのですが、あらすじに書いてあるようにもし後宮の若き女性たちが紛争地域の小国を舵取りしたらという点に特に注目して、読んでほしいです。
きっと筆者は、どこかで中央アジアや中東での問題を俯瞰しながら本書を執筆してるはずです。
- 仮想国に仮想政府をつくるエッジの聞いた小説設定
- 後宮の若き女性たちは、アラルスタンを救えるのか?
終わりに
かなり更新が遅れていますが、少しづつ追加していきます。
次更新する時は3月編を紹介します。