【感想】犯罪者たちの読書会で本が麻薬に!『プリズンブッククラブ』の内容が異次元!

 

みなさん。こんにちは。トゥルルさまぁ~ずという番組にハマったマエ☆コウです!

 

衝撃の1冊です!

「こんな世界があるのか!」と思ってしまう内容。

 

 

その名も『プリズンブッククラブ』!

 

 

プリズン・ブック・クラブ--コリンズ・ベイ刑務所読書会の一年

プリズン・ブック・クラブ--コリンズ・ベイ刑務所読書会の一年

 

 

 

『プリズンブッククラブ』は著者アン・ウォームズリーのリアルな体験が元になっている

『プリズンブッククラブ』の内容を1言でいうと、受刑者たちの読書会に密着ドキュメント!

 

密着といっても、著者であるアン・ウォームズリーが実際に刑務所内で行った読書会をリアルにまとめたノンフィクション。

 

なんと、こちら実際のHPがあるんですね!

www.bookclubsforinmates.com

 

開いてみると、刑務所独特のあの水色の受刑者服を着て、腕には刺青があるひとたちの画像がたくさんできてきますよ。

 

ジャーナリストであるアンは、受刑者たちがどんな本を読み、どんな話し合いをしているかどうかを見てみたいと思い、友人から誘われ読書会に参加することになりました。

 

メンバーひとりひとりの経験から発せられる言葉の重みを知るにつれ、徐々にのめりこんでいく。親しくなったメンバーと本の感想を語り合ったり、それぞれの過去を聞き出したりしているうちに、彼らと気持ちが通じ合っていき、一年がおわるころには、仮釈放されたメンバーたちのその後の状況を案じるまでになる。 

 

読書というエンターテイメントを使うことで、交わることのなかったジャーナリストと受刑者が日を重ねるごとに、心が通じ合っていく過程がこの本の面白さの1つです。

 

日本だと、外部の人が受刑者のために読書会を開催して、さらにはその体験を本にして出版するなんてありえるんですかね?

 

国やら警視庁やらから、門前払いされそうだ。

 

余談ですが、刑務所と本と言えば、堀江貴文さんこちらの本がいつも思い浮かびます。

 

刑務所なう。 完全版 (文春文庫)

刑務所なう。 完全版 (文春文庫)

 

 

 

舞台はコリンズベイ刑務所

『プリズンブッククラブ』で舞台となる刑務所はカナダにあるコリンズベイ刑務所!

 

このコリンズベイ刑務所はただの刑務所ではありません。

 

このコリンズベイ刑務所は異名を持っています。

 

その名も、シンデレラ城!

 

 

 

確かに赤い屋根で色鮮やかできれい。

ただ、上空から見ると、赤い屋根の後ろは知らない世界が広がってますね。

 

 

日本だと網走刑務所に外国人が観光スポットとして訪れるイメージ。

 

 

刑務所内で受刑者たちが読む本は多種多様

受刑者たちがこぞって好む本にどんなものがあるのか、気になりませんか?

 

『プリズンブッククラブ』では、1章1章が毎回違った本を元に読書会が展開されていきます。

 

読書好きにはこういう本はたまらないですね。

なんだか得した気分になります。

 

1冊の本で数冊の本を一気に読んでいる感覚が楽しいです。

 

受刑者たちが読書会で読む本は、シャバの空気を吸っているぼくたちよりも、教養の高そうなものばかり!

 

例えば、黒人差別について書かれた『ニグロたちの名簿』(邦訳なし)

有名な小説どころだと、スタインベックの『怒りの葡萄』なんかも入っています!

 

日本人でスタインベックの『怒りの葡萄』を読んだことあるひとなんて、ほとんどいないのでは?笑

 

ぼくも、まだ手を出してなくて、、

彼らが読んでるならぼくらも負けてられませんよね?!

(なんの勝負だよ)

 

そんなバラエティーに富んだ本を読み進めていくうちに、段々と受刑者たちも自分なりの視点を読書会で展開していきます。 

 

罪を犯したこその視点が、新鮮!

『プリズンブッククラブ』を買う最大のメリットが何かと言われれば、これですね。

罪を犯したからこその視点が本書で垣間見ることができます。

 

特に印象深い1文がこちら。

 

その場しのぎの、ただおもしろいだけの小説にはもう興味がない。著者がなにを考えてるか、どんな言葉を使ってるか、どんな語り口で表現しているかを知りたいんだ。

 

れ、、レベルが高い!!笑

  

罪を償いながら、自分の人生とは何か、これからどうやっていきていこうと本気で考える受刑者たちの視点は、決して何も罪を犯さないひとからは到底出ないものばかり。

 

『プリズンブッククラブ』を読みながら

「あー、彼らの持つ問題意識とか視点って新しいな」と思える文がたくさん!

 

読んでいて、脳に刺激がばしばし走ります。

 

初めは読書会を開くのを怖がっていた著者アン・ウォームズリー

 

いやそりゃ、怖いでしょ。

 

刑務所の中を、ぼくは実際にみたことない。

 

なので、頭の中の刑務所のイメージは、海外ドラマのプリズンブレイクになってます。

 

プリズン・ブレイク シーズン1 (SEASONSコンパクト・ボックス) [DVD]

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プリズンブレイクの世界がリアルの刑務所と近いのであれば、アン・ウォームズリーが怖がるのも納得。

 

アン・ウォームズリーは最後こそ受刑者たちと心を通わせていましたが、読書会を始めた当初は受刑者に対して恐怖心を抱いてました。

 

なぜなら、彼女が過去に見知らぬ男に襲われた経験があるから。

 

犯罪事件や受刑者、刑務所などをみると襲われた過去がフラッシュバックしてしまうとか。

 

そんな過去を抱えているにも関わらず、読書会に参加してしまうとは、なんたる勇気!

 

本というメディアを使って、そんなこともできるとは。

 

受刑者と本を見事に表現した真っ赤なブックデザイン

 

『プリズンブッククラブ』のカバーは真っ赤な背景に受刑者の手と1冊の本が描かれています。

 

『プリズンブッククラブ』 感想 コリンズベイ

 

 

 

カバー全体を広げて見ると1枚の絵が出来上がります!

手には刺青っぽいものが。

 

顔を書かないことで、本にふけっている感じがでてますね。

 『プリズンブッククラブ』 レビュー オススメ

 

 

 

 

カバーを外すして、本の見返し部分には本が羅列してあります。

確認してないんですが、ここに載っている本っておそらく『プリズンブッククラブ』の読書会で読まれた本じゃないですかね?

 

 そんな気がしてならない。『プリズンブッククラブ』 おすすめ本 刑務所

 

ブックデザインを担当したひとに確認したい。

 

 

今日の本から見たセカイ

【感想】受刑者たちの読書会で本が麻薬に!『プリズンブッククラブ』の内容が異次元!はどうでしかた?

 

刑務所内、受刑者たちの読書会の様子を知れる『プリズンブッククラブ』は刺激的なので、新たな視点を感じたいひとには持って来いの1冊です!

 

 

プリズン・ブック・クラブ--コリンズ・ベイ刑務所読書会の一年

プリズン・ブック・クラブ--コリンズ・ベイ刑務所読書会の一年

 

 

 

『プリズンブッククラブ』から見たセカイ

  • 『プリズンブッククラブ』は受刑者たちの読書会の様子をまとめた本
  • 受刑者ならではの視点が、刺激的で読み応えたっぷり
  • 舞台となるコリンズベイはシンデレラ城の異名をもつ
  • 受刑者たちの知識レベルは意外と高い?!

以上マエ☆コウでした。

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