みなさん。こんにちは。マエ☆コウです!
『タックスヘイブン』、『言ってはいけない』で有名の橘玲さんの最新刊である小説が発売してました!
それがこの本!『ダブルマリッジ』
橘玲さんの本は、どれも本当に面白いです。特に『ダブルマリッジ』のテーマは重婚。しかも、本書は事実に基づくラブストーリーなんです!
- 『ダブルマリッジ』のあらすじ
- 『ダブルマリッジ』の面白さ①:半ノンフィクション
- 『ダブルマリッジ』の面白さ②:親日系フィリピン人の国籍問題を扱っている
- 『ダブルマリッジ』の面白さ③:崩壊していく桂木家族の行く末
- 『ダブルマリッジ』のブックデザイン
- 今日の本から見たセカイ
- 関連記事
『ダブルマリッジ』のあらすじ
大手商社五井商事の部長、桂木憲一がパスポートの申請のために戸籍謄本をとると、婚姻欄に、妻の名前と並んで、「ロペス・マリア」なるフィリピン人女性の名前が入っていた。いったいどういうことなのか。戸籍が乗っ取られたのか? そもそも、日本では住戸運は認められていないはずではないか?市役所市民課の山下という課長補佐に問い合わせると、「刑法には重婚罪がありますが、民法では『配偶者のある者は、重ねて婚姻をすることができない』として、当事者がその取消しを請求できると定めているだけですから、請求がなければそのままです」と驚くべき返事が返ってきたのだった。
あらすじの時点で、かなり面白そうな匂いがしませんか?『ダブルマリッジ』のテーマは読んでわかる通り、重婚です。特に、フィリピン人と日本人との重婚。
橘玲さんが書く小説は、とくダネ!や報道ステーションなどの一般的なニュース番組が取り上げない社会問題を取り扱ったテーマが多く、『ダブルマリッジ』もまたその1つです。橘玲さんの社会問題を捉える目と嗅覚が書かせた小説と言っていいでしょう。
『ダブルマリッジ』の面白さ①:半ノンフィクション
『ダブルマリッジ』を開くと、すぐにこの1文が目に入ります。
これは架空の物語だが、戸籍に関する記述は事実に基づいている
そうなんです。『ダブルマリッジ』では多くの戸籍に関する記述がありますが、その全てが事実なんです。戸籍に関する記述が事実ということは、実際に戸籍に知らない女性の名前があった人がいたということです。
怖くないですか?戸籍を取りにったら知らない女性が婚姻欄にあるんですよ?
実際に自分の身に起きたと思うと、戦々恐々ですね。本書のストーリーの鍵となる戸籍問題がすべてノンフィクションであることを意識して、本書を読むと面白さが倍増します。
『ダブルマリッジ』の面白さ②:親日系フィリピン人の国籍問題を扱っている
本書のストーリーで、婚姻欄にあった名前はフィリピン人の名前です。なぜ、フィリピン人なのか?その背景には親日系フィリピン人の国籍問題が隠されています。
親日系フィリピン人とは、第二次世界大戦でフィリピンに取り残された日系フィリピン人に対して、1980年代以降、興行ビザで日本にやってくるようになったフィリピン人女性と日本人男性のとの間に生まれ、フィリピンで育てられた子供たちを言います。
日本国籍を取得するには、フィリピンでの婚姻届けがあればよく、相手の戸籍変更を依頼できるようなるんですね。
小説だからといって侮るなかれ!正直言って、小説とは思えないほどのクオリティで親日系フィリピン人の国籍問題が学ぶことができます。これが橘玲さんの真骨頂といっても過言ではありませんね。
『ダブルマリッジ』の面白さ③:崩壊していく桂木家族の行く末
主な登場人物は、フィリピン人との婚約を隠していた桂木憲一とその妻、桂木里美そして娘の桂木茉莉愛です。憲一のダブルマリッジに失望した妻の里美は、憲一との離婚をほのめかします。一方で、娘の茉莉愛は憲一の重婚の秘密に探るため、直接フィリピンを訪れたりします。
それぞれ家族3人が、思い思いの道をたどり、重婚というテーマを軸にして物語が進んでいます。憲一の戸籍に入ってたフィリピン人ロペス・マリアとは誰なのか?そして、桂木家族に幸せは再び訪れるのか?
崩壊していく桂木家族の行く末に注目!
『ダブルマリッジ』のブックデザイン
ブックデザインは非常にシンプルですね。カバーがこちら。
おそらく、この女性は憲一の戸籍に突如と現れたフィリピン人ロペス・マリアだと思われます。ぽつんと佇み遠くに目線を向けている様子は・・・・・。
詳しくは本書で!
今日の本から見たセカイ
橘玲最新刊『ダブルマリッジ』感想!戸籍の乗っ取りに翻弄された家族のラブストーリーはどうでしたか?
橘玲さんの本を読んだことがないひとはもちろんのこと、橘玲さんファンにもおすすめできる小説になってますので、ぜひ手にとってみてください。
今日の『ダブルマリッジ』から見たセカイ
- フィリピン人との重婚がテーマの橘玲さんらしさが出てる小説
- 半ノンフィクション!親日系フィリピン人との重婚。その国籍問題がテーマ!
- 崩壊していく桂木家族の最後に注目。
橘玲さんの小説を読んだことないひとも、読んだことがあるひとにもおすすめできるので、ぜひ手にとってみてください。
よかったら、はてなブックマーク、読者登録、はてなスターをよろしくお願いします。
以上マエ☆コウでした。
関連記事