映画化ドラマ化されてもこれは原作で読んでほしい!とこころの底から思う東野圭吾の作品を5つ選びました!
みなさん
こんにちは。東野圭吾大好きマエコウです。
東野圭吾といえば、もう有名すぎるミステリー作家で新刊がでれば数年のうちにドラマ化映画化が決まりますよね。
最近では、『ナミヤ雑貨店の奇蹟』が映画化されたじゃないですか?
映画を見てしまうと、原作は読まなくていいかなぁ?と思っちゃったりします。
けど!!その中でも、これは原作で読んでほしい!!と思う作品がいくつかあります。
映画化ドラマ化されていても原作読みたい!と思うだろう東野圭吾さんの作品をランキング形式で記事にしたので、ぜひ読んでみてください。
第5位『天空の蜂』
東野圭吾の『天空の蜂』は2015年9月に映画化されました。
ストーリーはこちらの映画予告動画が良くできてますので、参考にしてください。
予告編を見てわかるとおり、よく実写化できたな!というのが印象として強いですね。
原子力発電所の上空に、ヘリをホバリングさせるってどうやって撮影したんだろうって感じですね笑
そんな実写化不能と言われた『天空の蜂』ですが、映像だけでなく本でもぜひ読んでほしいですね。
映画では、ヘリの設計士湯原 一彰と原発設計士の三島幸一にフォーカスをあてて話が展開していきますが、本の中ではヘリを盗んだ犯人の動きや警察側の動きまで知ることができます。
映画では時間制限がありますが、本では時間制約がありません。
ただでさえストーリーとして面白い『天空の鉢』!
その興奮するストーリーを登場人物それぞれの視点から読み解くことができるので、ぜひ本でも読んでみてほしいですね。
第4位『使命と魂のリミット』
2011年にNHKドラマスペシャルで放送されたのがこちら『使命と魂のリミット』です。
本書で語られているテーマは、「医者は手術中に患者に大して最善をつくしているのか
?」、「わざと医療ミスを犯しているのではないか?」というものです。
「医療ミスを公表しなければ病院を破壊する」突然の脅迫状に揺れる帝都大学病院。「隠された医療ミスなどない」と断言する心臓血管外科の権威・西園教授。しかし、研修医・氷室夕紀は、その言葉を鵜呑みにできなかった。西園が執刀した手術で帰らぬ人となった彼女の父は、意図的に死に至らしめられたのではという疑念を抱いていたからだ…。あの日、手術室で何があったのか?今日、何が起こるのか?大病院を前代未聞の危機が襲う。
本当に西園教授は医療ミスを犯したのか?研修医氷室夕紀が見たものはなんだったのか?この2軸を中心にストーリーは展開していきます。
テーマ性としては東野圭吾らしい選びですね。もうちょっと踏み込むと「これってタブー領域なんじゃね?」と思うギリギリラインをせめる感じ。
NHKドラマスペシャルで2週連続放送されていたようで、見ましたが手術シーンは圧巻でしたが、本で読むとわかる周りの人間関係の複雑さみたいなものは表現しきれてないように感じましたね。
その人間関係があるからそこ、手術シーンがより深くて重さのなる場面となります。
人間関係を知るには、やはり本で『使命と魂のリミット』を読むべきです。

- 作者: 東野圭吾
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
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第3位『手紙』
東野圭吾の作品の中でも、トップ3には入る感動作品がこちらの『手紙』です。
映画化されたのは、2006年の11月。
あらすじを簡単に紹介します。
武島剛志と直貴は二人きりの兄弟だった。
弟の大学進学のための金がほしくて、剛志は空き巣に入り、強盗殺人の罪を犯してしまう。
服役中の剛志から直貴のもとには、獄中から月に一度、手紙が届く。
しかし、進学、恋愛、就職と、直貴が幸せをつかもうとするたびに、「強盗殺人犯の弟」という運命が立ちはだかる。
ある職場で疑いをかけられ、倉庫に異動させられた直貴のもとに現れた男性は、「差別はね、当然なんだよ」と静かに言うのだった――。
年月が流れ、家族を持った直貴は、ついにある決意をする。
剛志と直貴の往復書簡を通じて、2人の成長を感動のストーリーで表現してくれています。
本では、各章のはじめは剛志からの手紙の内容からはじまります。
直貴がどういった思いで生活をしているのか?一方で、剛志は自分のこと直貴のことをどう思っているのか?をその手紙とともにストーリーを最大限楽しむことができます。
映画でも、かなり泣ける作品にはなっているのですが、本で読むことで手紙1枚1枚に広がる剛志と直貴の感情の起伏も楽しめる。
だからこそ、映像だけでなく本でも読んでほしい作品になっています。
第2位 『白夜行』
ぼくの大好きなドラマの1つに白夜行があります。
原作は、もちろん東野圭吾さんの『白夜行』です。東野圭吾史上最も長い作品です。
ページ数は約800P。
紙の本として手にもつとその重厚さから、「どんだけ深いストーリーがこの本にはつまっているんだ?」と意識的に思うはずです。
犯罪に染まった悲しき2人の男女の数十年に及ぶ人生録のような作品です。
1973年、大阪の廃墟ビルで一人の質屋が殺された。容疑者は次々に浮かぶが、結局、事件は迷宮入りする。被害者の息子・桐原亮司と、「容疑者」の娘・西本雪穂―暗い眼をした少年と、並外れて美しい少女は、その後、全く別々の道を歩んで行く。二人の周囲に見え隠れする、幾つもの恐るべき犯罪。だが、何も「証拠」はない。そして十九年…。息詰まる精緻な構成と、叙事詩的スケール。心を失った人間の悲劇を描く、傑作ミステリー長篇。
西本雪穂と桐原亮司のつながりの強さや彼らがどういった闇を抱えて生きてきたのか?を最大限感じるには本に限ります。
ドラマでは、いくつかの重要なシーンがカットされていてファンからすると
「あのシーン抜かしちゃダメだろ!!」ってのが散見されました。
この瞬間にぼくは、「あ。これは本で読んでこその作品だ!」と確信しましたね笑
第1位『聖女の救済』
ドラマガリレオ2の最終話で放送されたストーリーが、こちらの『聖女の救済』です。
これをドラマで放送すると聞いたときには、「え?もったいな!」と思っちゃいました。
完璧なる犯罪があるとすれば、この作品で書かれるトリックがそれに当たります。
資産家の男が自宅で毒殺された。毒物混入方法は不明、男から一方的に離婚を切り出されていた妻には鉄壁のアリバイがあった。難航する捜査のさなか、草薙刑事が美貌の妻に魅かれていることを察した内海刑事は、独断でガリレオこと湯川学に協力を依頼するが…。
「え?完全犯罪ってどんなトリックだろう・・・」とおもったひとはすぐにでも読み始めたほうがいいです笑
正直ドラマでは、話の筋だけを押さえてあります。
犯人に隠された動機やガリレオが捜査に困窮するシーンであったり、完全犯罪トリックができあがるまでの過程をゆっくりと少しづつ明らかになっていくさまは、本でしか味わえない独特さがあります。
『聖女の救済』は1P目からゾクゾクします。また、いったいトリックはどんなものか?ワクワクさせてくれる文体には脱帽します。
ぜひ、読んでみてください。