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本から見たセカイ

主に読書を通じて見てくる世界をネタに記事にしてます。書評、雑記を中心に更新中!

司令官の読書記録:『世界史を変えた薬』の書評を書いてみた。

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みなさん

こんにちは。マエコウです。

 

最近のテレビニュースといったら

 

matome.naver.jp

 

清原 元プロ野球選手の話で持ち切りですね。

すっかり甘利大臣のニュースはなくなりました。

www.asahi.com

 

彼の話題がもみ消された次第ですが・・・・・。

 

もっと言うと、日経平均株価が乱高下しているためマイナス金利の影響分析など多くのコンテンツが配信されているにも関わらず、それには目も配らない

日本のメディアはどうなっているのやら・・・。

 

さてさて

そんな世の流れもまた世界史の1場面に過ぎない。

世界史教科書の書き始めである紀元前4000年ほどから2016年まで

人間は多くのものを開発してきた。

 

その開発史の中でも

クスリは語らずにはいられず、人間が長生きするためには必要な不可欠なものだ。

 

今回紹介するのはこちら

 

タイトル:『世界史を変えた薬』

著者:佐藤健太郎

出版社:講談社現代新書

出版年:2015年10月20日

 

 

世界史を変えた薬 (講談社現代新書)

世界史を変えた薬 (講談社現代新書)

 

 

普段、私達が何気なく使っているクスリ。

今となっては、コンビニで買えるモノまで出てきている。

読者の方で1番使ったことがあるのが、抗生物質ではないだろうか。

 

風邪をひいて、小さな地元の病院へ行けば必ずと言っていいほど

処方される。

 

しかし、こんなにも身近な存在になっているのに

その抗生物質(本書ではペニシリンが紹介されている)がどういった歴史のもとで生まれ誰が作り上げたのか?

そして、そのクスリが開発される前後でどういった歴史変化が起きたのか?を知っている人は皆無であろう。

 

さぁ、今日も

無知から脱却しよう。

 

 

本書総括

 

論点

・私達に身近なクスリがどういった経緯で開発されたのか?
・そのクスリが世界史そして人類をどう変えたのか?
・そのクスリがなかったら世界はどう変わっていたのか?

 

この問いに対して

10個のクスリを紹介し、医薬の歴史をまとめて考察しています。

 

1.いつから医薬は使われてきたのか?

-メソポタミアエジプト文明からあったのか?
 ^パピルス、粘土板には医薬に関する記述があるのでは?
-具体的にはどんなクスリがあるのか?
-クスリの使い方が伝播しなかったら世界史はどうなっていたか?

 

2.ビタミンCは世界史の流れを変えたのか?

-海の男達は壊血病にかかっていたのか?
-壊血病の原因とは?
-壊血病が治らなかったらどうなるか?
-ビタミンCは誰が発見したのか?
-ビタミンCの全貌は?

 

3.キニーネは世界史の流れを変えたのか?

-キニーネは世界史上の誰を救ったのか?
-キニーネはどこから発見されたのか?
-キニーネの今は?
-キニーネがなかったらどうなっていたのか?

 

4.モルヒネは世界史の流れを変えたのか?

-そもそもモルヒネとは?
-モルヒネはいつからあったのか?
-モルヒネのプラス面とマイナス面とは?
-モルヒネがなかったらどうなるか?

以下

5.麻酔薬

6.消毒薬

7.サルバルサ

8.サルファ剤

9.ペニシリン

10.アスピリン

11.エイズ治療薬

も1〜4と同様なポイント、観点から考察している。

気になる方はネットで調べてみると面白いかもしれません。

 

 

エピソード

キニーネという成分を僕はこの本を読んで初めて知った。

どうやら、世界史上最も賢明な皇帝と呼ばれているあの方を救ったようだ。

その皇帝とは

康煕帝!!

康煕帝はわずが8歳で即位して、内政、外征どちらとも多大なる成果を中国にもたらした。また、文化面では「康煕字典」を編纂したことはよく知られていることだ。

 

特筆すべきは在位61年!これは歴代皇帝で最長記録なのだ!

1昔前までは1王朝が60年も続くこと自体が珍しかったにも関わらず、61年はとてつもない記録なのだ。

(詳しくは康熙帝 - Wikipediaを参照)

 

ただ、こんな康熙帝にもピンチが訪れる。

マラリアに罹ってしまうのだ。この病により、一時は危篤状態まで陥る。

しかし、

ここで救世主が現れる。

それはイエズス会宣教師たちがキニーネの成分が入っているクスリを献上したのだ。

 

戦争の最中に、国家の大黒柱たる皇帝が倒れていれば、清帝国の運命はどう変わっていたかわからない。

(中略)

この時康煕帝の命を瀬戸際で救った特効薬こそ、本書の主役であるキニーネだ。これをきっかけに康熙帝は西洋の学問に傾倒し、キニーネを献上した宣教師たちには、褒美として北京初の壮麗なカトリック教徒の建設が許されている。キニーネの素晴らしい効能に、康熙帝がいかに心を動かされたかが伝わってくるようだ。

 

大学受験で世界史を勉強したことがある人なら1度は必ず聞いたことのある康煕帝

実はイエズス会たちの特効薬、キニーネによって救われていたのだ。

 

著者紹介

著者の佐藤健太郎さんは1970年兵庫県生まれ。

東京工業大学大学院理工学研究科修士課程修了。医薬品メーカの研究職についていた。

現在は、サイエンス・ライターとして活躍。

 

『医薬品クライシス』という本で2010年科学ジャーナリズム賞を獲得している。

著者の本は『世界史を変えた薬』で初めて読んだ僕であるが、科学ジャーナリズム賞を獲得した本も面白そうである。

 

想定読者

是非、医学部受験生もしくは医学部生に読んで欲しい。

今後自分たちが扱うであろうクスリも含まれていると思う。患者に処方をするのであればそのクスリたちがどういった背景の下で生まれ、どれだけ世界史のターニングポイントで世界を動かしてきたのか?を知っておいても損はしないだろう。

 

セットで読みたい本

 

ジャレド・ダイアモンドの病原菌の箇所だけ読むと良い。 

銃・病原菌・鉄 上下巻セット

銃・病原菌・鉄 上下巻セット

 

 

 先ほどの本。合わせて読むと理解が深まりそう。

医薬品クライシス―78兆円市場の激震 (新潮新書)

医薬品クライシス―78兆円市場の激震 (新潮新書)

 

 

 僕も現在読んでいる出口さんの『全世界史』。古代から中世を読むだけで佐藤健太郎さんの本をより理解できる。

「全世界史」講義 I古代・中世編: 教養に効く!人類5000年史

「全世界史」講義 I古代・中世編: 教養に効く!人類5000年史

 

 

 

 

 

ぜひ、ご一読してみてはどうでしょうか?

 

世界史を変えた薬 (講談社現代新書)

世界史を変えた薬 (講談社現代新書)

 

 

 

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