みなさん
こんにちは。マエ☆コウです。
9月に買った本!朝井リョウさんの『何様』を読み終えたので
『何様』の紹介をこの記事で書いていこうと思います。
長編かと思ったら短編でした
1章:バンドに明け暮れる神谷光太郎
『何者』で主人公的な扱いでしたね。
この神谷光太郎の高校時代が1章で描かれています。
ボーカルでギターリスト
実際にバンドに明け暮れていた経験のある読者なら心に響く章になっていると思います。
神谷光太郎はバンドにハマるばかりで大学受験勉強がおろそかになってしまうタイプ!笑
クラスに何人かは必ずいるやつですね。
神谷光太郎は大学でも絶対にバンドを続けたく
御山大学の有名音楽サークルに入り
バンドデビューすることが大きな夢の1つ。
その夢を常に校内に発信し続ける神谷光太郎の姿に胸打たれましょう!
夢を追い続ける男はたまらんですね。
じゅるり。
あ!
実は、この章でなぜ神谷光太郎が出版社を目指してるのかが明らかになるものなんです。
(『何者』で神谷光太郎は出版社に就職することにこだわりを持っていました)
Amazonの紹介文や帯にもそう書いてあります笑
光太郎が出版社に入りたかったのはなぜなのか。
ただ、『何者』を読んだことない人からしたらよくわからないと思うので、
マエ☆コウはバンドマンとしての神谷光太郎にフィーチャーしてみました!
2章:理香と隆良の出会い
『何者』では同棲している2人。
その2人の出会いを描いた章。
朝井リョウさんはキャラクターたちの心の奥底で抱いている感情を炙り出してしまうのがうまいですぇ・・・。
この章は理香視点で描かれています。
この理香のキャラ設定は女子が読むとぐさっとくるような。
理香のキャラがどんなものかは是非『何様』を読んでみてください。
この章では理香がどういうキャラクター設定なのかが話の肝。
3章:サワ先輩のキャラに深み
この章のキーワードは誕生日からの逆算!
自分の誕生日から逆算ってなんだろう?って気になった方は必見ですね。
ぜひ買って読んでみてください!
4章:ギンジおじさん
舞台俳優のギンジさん。
最近小林賢太郎さんの本を読んだので
頭の中でギンジおじさんがらーめんずの小林賢太郎さんで再生されました。
『何者』でギンジおじさんの印象はそれほど強くなかったマエ☆コウです。
ギンジおじさんが心に秘めていたものが少しではありますが見えてきます。
5章:むしゃくしゃしてやったと言いたい!
『何者』で瑞月というキャラが出てきます。
しかし、『何様』では瑞月の父にフォーカスが当てられています。
『何者』に出てくる瑞月は名前ぐらいしか出てこないので『何者』を読んでいなくても『何様』に手を出しても楽しめる設計になってますね!
タイトルの「むしゃくしゃしてやった」は
もう1人の登場キャラクターの桑原正美を中心に進みます。
桑原正美はザ優等生な人生送ってきた女性。
母親にいつも成績優秀で褒められて育ってきた人をイメージしましょう!
そして
人材系のコンサルタントファームで企業研修をはじめ就活生向けのセミナーを開き公演する人物でもある。
そんなキャリアウーマンでできる女性像ですが、、
あることを境にある悲劇に気づいてしまいます。
その悲劇の鍵を握るのは桑原正美の妹栄子が出てきてからです。
どんな展開が待っているのか。ぜひ何様よんでみてください!
6章:何様
本書のタイトルになっている『何様』
就活を経験した人なら不採用ことお祈りメールを受けとった経験があると思います。
みなさんはお祈りメールをもらった時にどんな気分になりましたか?
と就活生側の心情を描いているのではなく!
この章では『何者』で登場した拓人を落とした面接官の心情を描いています。
面接官はぼくたち就活生を不採用にするときにどんな感情を抱いているのでしょうか?
面接官たちの心の奥底を『何様』を通じて垣間見ることが出来ます!
就活中に面接官にボコボコにされた大学生の方におすすめできる章!笑
終わりに
『何様』は『何者』の続編というイメージが強かったが
読み進めるうちに『何者』からとは独立した作品のように思えてきました。
帯やAmazonには
何者かになっただなんて、何様のつもりなんだろう―『何者』アナザーストーリー6篇。
と書かれているので、『何者』を読んでいないと
『何様』の話の内容理解できないかも?!って思ってしまうのもむりはない。
実際のところ
『何者』を読んでいなくても問題なし。
1つの短編小説作品として充分楽しめるのでぜひ買ってみてください!
それで『何様』面白い!朝井リョウ好きだ!って人は『何者』にも手を出してみること
おすすめします!
【何様/朝井 リョウ】朝井リョウさんはドロドロした感情炙り出すのがうまい。 →https://t.co/xpJHI74cKP #bookmeter
— マエコウ@読書のつぶやき (@maeko_engine) 2016年9月25日
以上
マエ☆コウでした。
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