【書評】看護師(ナース)へのイメージが一瞬で変わった話をする。【聖路加病院訪問看護科11人のナースたち】

みなさん
こんにちは。マエコウです。
 
元生徒が看護大学に進学したそうだ。前からナースになりたいと言っていたのでとても喜ばしい報告であった。
 
 
 
ふと思ったことがある。
漠然と医療に携わる人たちのことを理解しているつもりになっている人は自分も含めて多いのではないだろうか。
 
 
 
医者やナースは自分の病気を治してくれる以上でもそれ以下でもない人と認識してしまっていた。このことは大問題ではないだろうか。
そう思い立って手に取った本。
 
『聖路加病院訪問看護科 11人のナースたち』

 

聖路加病院訪問看護科―11人のナースたち (新潮新書)

聖路加病院訪問看護科―11人のナースたち (新潮新書)

 

 

 
 
薄い本で医療のことを全く知らない僕でもすらすらと読むことができた。
 
 
 
どうしても自分の知らない分野に手を伸ばして本を読もうとすると、途中で挫折してしまう。とにかく、理解できないことが多すぎるからだ。
 
今回も頓挫してしまうかと思いきや3日ほどで読み終えてしまった。
 
特にナースに着眼点を置いたこの本を購入したのは元生徒からの連絡があったからだ。
 
 
 
ナースをイメージするとあくまでも補佐役であって重要な場面では主治医が全責任を負う。そういうイメージがあった。
しかし、この本を読んでからはそのような考えは払拭された。
 
 
訪問看護科に限った話であるかもしれないが、特に印象に残った箇所がある。自分なりの言葉でまとめると
 
 
 
ナースは常にたとえどんな緊急事態であってもその事態に備えていなければならない。
全ての患者に対応しなくてはならない。
だから、補佐役のナースであったとしても、すべての病状に精通しなくてはならない。
 
 
例えば、ナースの中には薬剤師の資格をもっていないが、知識面では薬剤師と同等のものをもっている人もいるようだ。
 
 
ナースだから知らないは許されない。
 
 
 
一瞬にしてナースの印象が変わった瞬間だった。
 
 
巷では専門性という言葉が流布している。
 
 
自分の専門性=得意分野を見つけるないしは養成して、その専門のプロフェッショナルを目指す。
 
一つの分野に特化していくスタイルが日本社会には合っているように思えた。
 
 
 
ナースで言えば、患者の些細な身の回りの補佐をすることが専門であると私は勘違いしていた。
 
 
ナースはあらゆる医療分野で専門性を持っていなくてはならないのだ。
 
終わり

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