みなさん
こんにちは。ジュラシック・ワールドを見逃したマエコウです。
ぬおおお!今日ジュラシックワールドやってたのかよ!帰ったら見るしかない! #Tレックス #ティラノサウルス #ジュラシックワールド クソかっこいい
今回紹介するのは小説です。それも、読了後にどこかシコリが残るような、こゝろが誰かにキュッと掴まれている感覚に襲われます。
そんな本がこちら。
『豆の上で眠る』のあらすじ
小学校一年生の時、結衣子の二歳上の姉・万佑子が失踪した。スーパーに残された帽子、不審な白い車の目撃証言、そして変質者の噂。必死に捜す結衣子たちの前に、二年後、姉を名乗る見知らぬ少女が帰ってきた。喜ぶ家族の中で、しかし自分だけが、大学生になった今も微かな違和感を抱き続けている。―お姉ちゃん、あなたは本物なの?辿り着いた真実に足元から頽れる衝撃の姉妹ミステリー。
物語は、安西結衣子の姉である安西万裕子が失踪したという設定から始まります。
しかし、二年後のある日に安西万裕子が家族のもとに帰ってきます。喜ぶ家族の中で、1人違和感を感じる安西結衣子。
その違和感の正体を、姉との思い出を回想しながら解き明かしていきます。
目の前にいる姉は、本ものの安西万裕子なのか?それとも全くの別人なのか?
物語のほとんどが妹の回想録
妹の安西結衣子が姉とどう過ごしてきたのか?そして、失踪した姉を捜索するために妹、母親がどんなことをしてきたのかが物語の中心となっています。
小説ではよくある回想録なのですが、『豆の上で眠る』はページ数の8割以上が回想で、これが長くてだらだらしていると評価しているひともいますね。
一部Amazon評価で低評価がついているのが、これが原因です。
実際にぼくもずっと回想録が続いていて、だらっと読んでしまった部分がありました。
けどこういう部類の小説はこのようなダラッと感が、最後の最後で締まることが多いので読了しました。
回想録を読むのが苦手!!ってひとにはつまらないと思います。
逆に言えばマンガ『ワンピース』に代表されるように海賊クルーたちが幼いときの回想シーンや思い出にワクワクする人にはオススメできる作品です!
ちなみに、最新刊の『ワンピース 86巻』ではビッグマムの幼い時の回想が収録されてますよ。
湊かなえさんの小説をそこまで深く読んだことがないので、これから湊かなえさんの本を中心に小説も読んでみましょうかね。
最後の結末で感じるもやもやを誰にぶつければいいのか?
妹の回想録がずっと続くので、安西結衣子によりそっている友達の感覚で本書を読むことができます。そのため、最後の結末を読んだときに「自分は彼女のために何ができるんだろうか?」と、ふと思ってしまいました。
結論は「何もできない」なんですがね。
結末を読んだからといって、すかっとはしません。こゝろのどこかにもやもや感が残ります。このもやもや感を一体誰に向ければ良いのやら・・・。
今日のエンタメリテラシー
【感想】湊かなえ『豆の上で眠る』こゝろをキュッと掴まれる物語はどうでしたか?回想録を読み慣れてるひとには楽しめる作品になってますので、ぜひ読んでみてください。
- スカッとするミステリーとは違った楽しみができる小説
- 妹の回想録を楽しめるかどうかが、面白さを左右する
以上マエコウでした・ω・
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