『食糧と人類ー飢餓を克服した大増産の文明史』世界が抱える食糧危機

スポンサーリンク

みなさん

 

こんにちは。

マエコウです。

丸善で本を大量購入すると「どうやってこの大量の本を袋にきれいにいれようかしら?」と悩ませながら本を袋に詰めている店員さんに可愛さを感じています。

僕は本が汚れるとかあまり気にしないので(どうせ中に書き込みとかする)そんな慎重にならなくて良いですよ!笑

 

さてさて

今回は今年に入って

1番のめり込んで読んでしまった本をご紹介致します。

 

タイトル:『食糧と人類-飢餓を克服した大増産の文明史』

作者:ルース・ドフリース、小川敏子

出版社:日本経済新聞出版社

食糧と人類 ―飢餓を克服した大増産の文明史

食糧と人類 ―飢餓を克服した大増産の文明史

 

 

人間が普段口にする食事。何気なく食べる食糧。

 

これほどまでに人間の生活に密接に関わっているはずなのに、食糧がどのように進化してきて、人間がどう改良を行ってきたのか。

そして

どれほどの人間がその改良に苦労を重ねてきたのかを知っている人はほとんどいないのではないだろうか。

 

さぁ今日も

無知から脱却していこう。

 

本書総括

 

論点
1.食糧生産の進化とともに人類がどのような経緯で進化してきたのか?
2.今までを振り返ったとしたら地球上での私達の未来の姿はどこにあるのか?
 

この論点に対し

著者はポイントを大きく6つに分けて考察している。

 

1.食糧とは、文明そして人間を動かす究極のエネルギーなのか?

-食糧は究極のエネルギーであるに違いない。

2.新しい食糧をより少ない労力でたくさん収穫する必要性とは何か?

-人口増加の観点からその必要性はあるに違いない。

3.収穫に待ち受ける課題とは何か?

-土壌の栄養素である炭素、リン、窒素はどう賄ったのか?

-労働力の問題はどうしたのか?

-害虫とどう向き合ってきたのか?

4.その課題を解決する方法は何か?

-遺伝子操作をしてみてはどうか?

-ハーバー・ボッシュ法はどうか?

-家畜や他の動物を利用するのはどうか?

-殺虫剤を開発し利用するのはどうか?

-害虫を駆除するのではなく共生を選択するのはどうか?

5.直近での食糧生産からくる問題は何か?

-消費エネルギーよりも食糧から得るエネルギーが多い現代人が抱える問題とは?

-「化学兵器」殺虫剤は果たして使い続けられるのか?

-飢餓を克服へ向けての課題は?

 

エピソード

本書で

僕が面白いと思ったのは

人間が海鳥のフンから土壌の栄養を獲得しようとした話である。詳しくは本書の5章を読むと良い。

 

南アメリカ西海海岸沖にはアンチョビとイワシがたくさんいるようで、そこにグアノと呼ばれる鳥の糞があったのだ

 

この糞の中に土壌の栄養に必要な2成分である、固定窒素とリンがなんと含まれているのだ。実は古代インカ帝国はこのことを知っていたようだ。インカ帝国の当時の統治者はグアノに関するルールを作ったとは驚きである。

1800年代前半にドイツ人探検家であるフンボルトがグアノの存在に気づいてから、ヨーロッパの研究者は血眼になってその成分を分析した。

 

結果、1840年代にはヨーロッパ間でさかんに取引されるようになり、ペルーなどは好景気を迎えた。

 

さらに驚きなのが、このグアノをめぐって熾烈な利権争いが起きて戦争が勃発している点である。

 

ペルー沖のチンチャ諸島は大量のグアノが堆積しており、輸出向けの貴重な肥料を船積みするための主力拠点だった。1863年8月、その波止場でスペイン人と地元民とのあいだ衝突が起きた。それを機にスペインは島の領有をもくろみ、ペルー、チリ、エクアドル、ボリビアの4国同盟との紛争となった。(中略)スペインの敗北で終わると、ペルーはグアノ景気を取り戻した。

 

著者について

著者ルース・ドフリースはコロンビア大学、経済・進化・環境生物学教授で持続可能な開発に関する研究に携わっているようだ。

本書を書くきっかけとなったのは

アマゾンの熱帯雨林地域が伐採により大地が裸になっていたことに筆者が涙をこぼすところからだ。

涙を流すほどまでに地球環境のことを真摯に考えたいたのかと思うととてつもない情熱である。

 

目を見張るのは、本書を執筆する際の参考文献の多さである。p272からp309ページまで続く。とことん調べ尽くし知り尽くしで書かれた本書が長く読まれ続けてくれることを願うばかりだ。

 

想定読者

中高生には難しいと思われるが是非読んでみてほしい。特にAO入試などで持続可能というテーマで書く人がいるのであれば必読になると思う。

大学生、社会人は普段の生活に変化が現れると思う。食糧を目にするたびに脳が刺激される。ただ単に漫然と食事をしている人は読んでみると面白い。

 

セットで読んでみてほしい本

 

 ・ジャレド・ダイアモンドの名作2冊。

銃・病原菌・鉄 上下巻セット

銃・病原菌・鉄 上下巻セット

 

 

 ・こっちは若者向けのジャレド・ダイアモンド入門

若い読者のための第三のチンパンジー: 人間という動物の進化と未来

若い読者のための第三のチンパンジー: 人間という動物の進化と未来

  • 作者: ジャレドダイアモンド,レベッカステフォフ,Jared Diamond,Rebecca Stefoff,秋山勝
  • 出版社/メーカー: 草思社
  • 発売日: 2015/12/12
  • メディア: 単行本
  • この商品を含むブログ (2件) を見る
 

 

・世界史を勉強しているとコーヒーという1つの食糧がテーマになることが多い。

コーヒーをてテーマとした小説はこれ。

 

リバース

リバース

 

 

スポンサーリンク